我が国、甲冑組み打ちより発展した古流柔術を源流とする日本拳法は、この他にも多数の技が伝承されています。
特に講武会館の日本拳法は柔術をさらに研究して技の再編に力を尽くしています。又、当会館の最新の術理に
よって構成され、高齢になっても日本拳法の:稽古を続ける事が出来るシステムが完備しています。特に日本拳法は、
甲冑組み打ちの元祖と言われる古代相撲(古代ヘブライ語でシュモウ又はスモウ)の技術も数多く伝承しています。
日本拳法の鏡磨き・縦拳等は古代相撲にその源流が見られ、現代相撲の形(雲龍・不知火)にも継承されています
。日本拳法の形にある 木母の形は、呼吸法と共に、古代相撲の術理と思想が、そのまま体現されたものです。それ
では、講武会館で使われる技のごく一部をご紹介いたします。
突き技
○調息波動突き○波動突き○正面突き○前拳○後ろ拳○胴突き○裏拳○落とし打ち○回し打ち○揚げ打ち
○半円打ち○抜き胴○手刀拳○押え面胴突き○斜めうち○裏拳回転打ち等多数
頭突き技
4種類
肘打ち技
7種類
蹴り技
○前蹴り○後ろ蹴り○膝蹴り○金的蹴り○踏み蹴り○横蹴り○後ろ回し蹴り○飛び蹴り○送り足蹴り○前横蹴り
○回転蹴り○回し蹴り○飛び回し蹴り○飛び回転蹴り等多数
受け技
○鏡磨き○前上受け○左右上受け○横受け○下受け○反身○振り身○沈む身○伏せ身○巴受け
○空間把握等多数
投げ技
○一本背負い○外大外刈り○膝がらみ○大内刈○内大外刈○出足払い○膝車○内股○腰車 ○首投げ
○足背負い ○足がらみ等多数
関節技
○虚車○逆十字固め○腕固め○腕足固め○腕肩押え取り○肩捕らえ○腹固め○膝固め○腕ひしぎ
○胴突き逆等多数
締め技
○裸締め○三角締め○片羽締め○はがい締め○かんぬき締め○双羽締め○片手締め○肩固め絞め
○立ち首両手締め○車締め等多数
足固め技
○足固め○きびす固め○胸足固め○回転きびす固め等多数
護身術
○抱き込み払い○はがい締め外し○抱き込み返し○かんぬき外し○首締めはずし○両手取り○手首取り
○片手取り○十字固め投げ○小手返し○短刀取り○両手かいな外し等多数
稽古技法
形修練
○五陰波の形 ○地撃の形 ○無双の形 ○宝山の形○破竹の形○御殿の形○虎倒の形○水月の形○木母の形
◇単独演武◇自由演武(3本・5本・10本)
空乱修練
○空撃
○寸当て ○当て
防具修練
自由な攻防を修練します。特に軍事用に最適。新兵が安全に真に実用的な総合格闘技のみに自然に
慣れる事ができます。
試合修練
スポ−ツの様な試合の形式を取って修練しますが、これに偏ると大きな弊害が生じます。
形試合・自由形試合・本数対戦試合
丈術修練
野太刀(戦場太刀術)からの発展形
素肌動作修練
講武会館の最新の術理によって構成され、高齢になっても日本拳法の練習を続ける事が出来ます。
本朝武芸事始
垂仁天皇七年七月七日
曲がった鈎を素手で伸ばすという大和の豪の者當摩蹶速(たいまのけはや) と出雲から来た勇士野見宿禰(のみのすくね)の
一騎討ちの角力が天皇の御前で行われた。
いずれも天下に名を轟かせた力士である。その勝敗の行方は誰にも予測できない。
向かいあって立った二人の間に緊張が走る。
次ぎの瞬間、二人はともに足を挙げて蹴り技を繰り出した。交差する二人の体。
心技体に優る野見宿禰の必殺の蹴りが當摩蹶速のあばらを踏みくだいた。
もんどりうって倒れる當摩蹶速。
そのすきを逃さず野見宿禰はとどめの踏み蹴りを放ち、當摩蹶速の腰骨を踏みくじいて殺した。
(原典「日本書紀」)